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イノベーションではなく、最適化なのだ。

あああ、暑いぜ。今朝は起きてそのまま冷水シャワーを浴びました。本当、今年の夏は東南アジアのような熱気ですね。

さて。

去る7月末日をもって、合同会社++はオフィスを引越し、ジブリ美術館のすぐ横で再スタートを切りました…のですが、なんせ全てDIYで改装工事をしているもので、まだまだ工事しなければいけないところがいっぱい。仕事の合間に、大工仕事をコツコツと続けているのですが、「お披露目です!」となるまでは、あと半月ほどかかりそうです。

また改めて告知しますが、9月前半にささやかなお披露目会(20?30名くらいしか入らないので)をしますので、素人DIYリフォームの結果を知りたい方はぜひ遊びに来てください。

いつもの「東京ではなかなか飲めないレアなお酒」を用意してお待ちしております。

 

話は変わって。

先週木曜日に、西東京市でコミュニティFM(ご当地ラジオ)をやっているFM西東京の皆様が新オフィスに遊びにきてくれました。なんでも「コミュニティFMというビジネスモデルに限界を感じている」とのことで、「脱ラジオ局」の方向性に舵を取るべきなのでは…という悩みを抱えているとのこと。

こういう相談を受けるたび、考えることがあるんですよね。

「全く新しいことにチャレンジしよう」という思考は、時として「逃げ」になりうると。

今や「イノベーション」だとか「パラダイムシフト」なんていうすごいキャッチフレーズが地域の町工場のおじちゃん達まで浸透しているご時世なので、「このままではいけない」、「我が社も脱皮の時期を迎えている」と、みなさまソワソワするわけです。

大きなメーカーの下請け的な流れも、広告の運用の仕方も、メディアが発信する情報の流れも、既存のやりかたが効かなくなってきている(ぜんぜん効かなくなったわけじゃないのが微妙ですが)ので、大枠でいうとまっとうな危機感だと思うんです。大枠では。

では、実際に何かアクションしようと思うと、大事なのは大枠ではなく具体的で細かい「テク」なわけですよ。「イノベーションするとしたら、何をどうする」「脱皮した後に、何をどうする」という詰めをしっかり想定しないと、こんなループにはまります。

「新しいことにチャレンジしなければいけない!」
「じゃあ新しいことに投資する人とお金はどこにありますか?」
「………」
「そもそも『新しいこと』ってなんですか?」
「………」
「でも、新しいことにチェレンジしなければいけない!」
「じゃあ、(以下無限ループ)」

こういう「青い鳥」を探しているうちに、アクションしないままどんどん時間が経っていきます(なんだかんだ言って脱皮したいと思っている既存の仕組みが微妙に機能しているので、それで辻褄が合っちゃうのですよ)。

で、結果として「何かをしなければいけない状況を先送りにするために、『新しいこと』を追い求めようとする」という不思議な状況が発生するわけです。具体的にシミュレーションしてみましょう。

「新しいこと=新しい業態」を始めようとする場合、まずルーティンとは別の投資(人&お金)が必要になってくるわけです。それに割く余裕があるかどうか。「何か打開策」を懸命になっている時点で、リソースに余裕が無い場合が多い。とすると「やりたいけど、できない」ということになる。
では次に、なんとかリソースを捻出できた場合のことを考えてみましょう。

そこで出てくるのが、「新しいこと」の定義です。それは、その組織にとって「新しい」のか、社会にとって「新しい」のか。まあ、だいたい前者ですよね。

なので、その組織にとって「新しいこと」に挑戦した瞬間、すでにその「新しいこと」を始めていた先達たちと対峙することになります。ノウハウを持たない新参者がマーケットに入っていけるかどうか。

覚悟がいりますよね。覚悟がいるので、「とりあえず」ではできないわけです。そしてまた「やりたいけど、できない」ということになる。

いま、こんな感じの悩みを抱えているところがたくさんあるわけで。そこで僕のほうで何か提案できることがあるかしら…と思って出した結論がこれだ!(←ようやく本題)

必要なのは「イノベーション(革新)」ではなく、「最適化」である。変えるのは、やることではありません。やることを、分解して優先順位をつけていく「意識の解像度」です。やることは今までの延長でいい。ただ、それを「何のために、どうやって、いかに無駄なくやる」のか。それを肌理細かく考える。実際に、悩みを抱えている人の話を聞くとわかること。

それは、「力が分散している」ということです。未来に対する漠然とした不安(芥川シンドローム)に陥っているために、「あれもこれも」細かくリソースを割いている事が多い、ので、それを束ねる(束ねるための方法論は、企業秘密)。自分たちのなかでもっとも他の人がマネできない、叶わないリソースと、なる早で解決したい課題をピックアップし、その2つをつなぐものを考えます。

つまり、「自分たちだからできること」に力を集中して「いちばんシリアスな問題」を解決する。これだったら、手持ちのリソースで勝負できて、新たな競争にも巻き込まれることない。

青い鳥はいつで自分の家の軒先にいたりします。自分たちのやっていることで、一番得意なもの、まあまあ得意なもの、別に自分たちがやらなくてもいいこと…と優先順位をつけていって、上位のものにひたすら力を束ねる。コミュニケーションをシンプルに、ラクにしていく。漠然とした不安を払拭すれば、自ずから生命力が湧き出してくるはずです。

革新を考える前に問いたい。

「あなたのやっていることは、すでに『最適化』されていますか?」(ヒラクに言われたくないよ!という突っ込みが聞こえるぜ…)

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