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その土地に、「産業のDNA」はあるか。

ハードな平日&物産展を終え、今日は3日ぶりに家で爆睡。

遅い朝ごはんを食べたあと、二度寝。お昼前に目を覚ますと、もみじとかえでが二の腕に乗っかって「遊びたいよぉ。あたいらのことかまえよぉ。」とスリスリしてくるので、しばし「よしよし」した後に三度寝。紫色の疲労物質がジミヘンのように全身の毛穴から漏れ出していきました。

さて。

物産展では、「お酒」と「デザイン」の2つのトークセッションで司会でした。
ワイン、日本酒、ビールが前半。後半が織物と、ニットと、紙。
登壇者に共通していたのは「創業者ではない=先代から事業を継いでいる」ということ。先代の、大手メーカーに商品を卸すいわゆる「OEM」的な商売の限界を、「自分の良いと思うものをお客に直接売る」スタイルに変えていったイノベーター達を迎えてのセッションでした。
僕の私見ですけど、山梨ってこういう「事業承継」が上手なとこが多いです。
普通だったら親父に頭押さえられちゃうとか、息子/娘にぜんぜん商売っ気がないとかして悩みのタネになってしまうんですけど。チャレンジ精神溢れる「甲州商人」の気質なのか、江戸時代以前から続く付加価値の高い特産品(織物とか宝飾品とか果樹とか)の加工テクニックのなせる技か、最近になって面白いイノベーションが始まっている。

さて一方、僕の地元である多摩地域。

事業継承に関してはずいぶん深刻らしく、山梨のケースと何が違うのか。
たぶんね、多摩地域の場合「新しい事業が多い」のが山梨とちょっと違う。この地域で典型的なのは、車や家電、精密機器の部品をつくるちいさな町工場とか、大手食品メーカーに卸すOEMとか。

下請け的というのは似ているんだけど、その事業に歴史的ルーツがあんまし無い場合が多いんですよね。
もともと農村だったところが、戦後にベッドタウンや商業圏として発展していったところだから一次産業以外に「得意技」は少なかったりする(僕の生まれた稲城は、梨が「必殺技」だけれども)。

ルーツがあるかないか。

事業を継承していくときに、歴史的な背景がキーポイントになる。
それこそ明治以前まで遡るルーツであれば、その土地のDNAとして浸透していくんだけど、数十年の蓄積の場合、「どれだけ意識化するか」がポイントだと思うんだな。

例えば、東山梨の都留郡における「機織り」といえば、説明不要のどクラシックなわけです。
が、例えば日野における「自動車部品加工」が伝統になるかどうかは、息子/娘の「おはなしづくり」にかかってくる。つまり、事業承継の際に先代のやったことを「歴史」にしていく作業が必要になると思うんだな。

…と推測してみたけど、僕、限りなく「江戸時代から続いてますよ」的な仕事に関わることが多いから、工業の分野はまだよくわからないな。これからの宿題としよう。
というわけで、明日からまた一週間が始まるぜ。
頑張って働くぜ―。

【追記】ちなみに、トークセッションですが山梨日日新聞(10/13日付)に掲載されました(写真右手前がヒラクです)。五味さん、登壇者の皆様、どうもありがとうございました。

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