▶はたらくこと、生きること

「エゴ」と「からっぽ」を往復するダイナミズム。自分の仕事を振り返るタイミングが来た。

ここしばらく、ずっと原稿とにらめっこしていました。
というのも、なぜか似たようなタイミングで僕の仕事が文章のかたちでまとまる予定なのです。しかもどれも仲の良い友達からのオファー。

まずは、関西の旅芸人アサダワタルくんの新著「コミュニティ難民のススメ」。ソトコトの連載をまとめた本なんだけど、最終章にかなり大きく僕が登場します。「いったい何者なのかよくわからない仕事をしている人代表」として、ヒラクの仕事のとっちらかり具合を面白がって取り上げてくれています。ものすごーく丁寧に取材してくれたので、僕も気合を入れて文章をリライトしたぜ。秋頃には木楽舎から刊行される予定だそうな。

で、次は大学からの親友、注目の電子書籍サービス「WOODY」を立ちあげた中里ゆうじ君の「起業家インタビュー本」。バックパッカー旅を経たあと借金してゲストハウスをはじめ、そこからベンチャー起業の急成長期を体験した後に、生態系や地域に関わるデザイナーとして独立起業するまでのあれやこれやがまとまった内容になる予定。インタビュー本といっても、テープ起こしの原稿をそのまんま文章にすると意味がよく通じないので、結局大幅リライトすることに。「目標に向かって突き進むぞ!」タイプのゆうじ君と、「のらりくらりと来た球打つ」タイプの僕の違いが浮き彫りになる楽しい電子書籍になる予定。これも9月にはリリースされるであろう。

さらに。greenzのライターで、ブラウンズフィールドの仕掛人、磯木さんの熱血ロングインタビューもそのうち公開になる予定。主体性ゼロの「来た球打つ型仕事の極意」について好き勝手に話しました。これもなかなか素敵な仕上がりになる予定。Beyond workingというWEBマガジンで近日公開予定…だそうです(山口さん、磯木さん待ってますよ〜)。

でね。
仕事の仕方も大きく変わったタイミングだし、アサダくんやゆうじ、磯木さんとディープに話せてよかったなと思う。
そもそも僕、基本は「話を聞く側」だから、自分が聞かれる側になることなかったし。で、こうやって話を聞いてもらって、かつ原稿を書いていくと「自分のこれまで」がなんとなく一つの筋が通った「おはなし」になる。その「おはなし」が出来上がったときに、自分が仕事をはじめてから今まで10年くらいの時間に「区切り」がつくんだね。これは本当に良いタイミングだった。今までこれといって話題になるような仕事をしてこなかったヒラクにスポットライトを当ててくれてありがとう。

えー、それでですね、その「おはなし」を駆動している基本原理なんだけど、3つの原稿を読み返すと非常にシンプルなのよ。

「来た球打つ」
「自分のことを自分よりわわかっているヤツが運命の球を投げる」

以上。極論するとこれだけ。
僕が唯一主体的に決めたのは、10代の半ばに「絵を描くのを仕事にする」と思い立ったことだけ。あとは全部偶然と出会いが自分の進むべき道を決めてきた。二十歳過ぎまで「社会に貢献する」なんて考えたことなかった。世捨て人になるつもりだったのが、心優しいお百姓さんや研究者から「世を捨てる前にヒラクくんがやる仕事がある」と、仕事を授けられたのだよ。

じゃあ何だ、それじゃあ僕にはエゴがないのか、ってな話だけど、それもまた違う。
来た球をどう打つか、そのバッティングフォームには「エゴ」が出る。自分なりのこだわりとか、美意識でやろうとする。だけど、大元は僕発信じゃなくて「誰かから手渡されたもの」だから、本質的には自分を「空っぽ」にしておくわけだ。

この「エゴ」と「からっぽ」を往復するダイナミズムが大事なんだね。「絶対こうすべきだ!オラオラ」と「オッケー。全てを委ねまーす」の振れ幅が激しく高速であればあるほど、そこには新しい世界が立ち上がってくるのだ。

では、本&記事が出たらまたお知らせしまーす。

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